sketch20201216 332-242mm

 

最近急に寒くなってきている。職場で流れるTVの音のないニュースには今年一番の寒気だと言っていた。昨日、仲のいい先輩が「今年は年末感がないね」と話していた。確かに今年は目に見えて大きなことが様々に起きている。そして自分にも。

目に見えて大きなこと。それらは、おそらく自分の知見する世界よりも複雑で残酷なんだろう。そのごく僅かな情報しか知らず、自分の問題に手一杯になっている。無関心ではいたくないのに、キャパシティの空間にそれらが入る余地がない。正論や大義名分で語ることは容易く、また持論や私見で話すことは、その自発性に伴い責任が付随する。

今日は朝から起き上がることが出来ず、ようやく昼頃に起き出し、遅刻して仕事に行った。いつもの帰り道、クリスマスのライトアップがされていた渋谷の街に、歩道橋の上でいつものミスチルの曲を歌っているよくわからない男性を通りすがりに見ながら、電車に乗り、スーパーに寄って、家路に着く。変わらない日々。今は絵を描くことが自分の中で中心にあって、それらを考えることが仕事中も帰り道にもご飯を食べる時もずっと残っている。昨日の残骸が昨日の色彩が目の奥で浮かんでくる。きっと何かどんな一日でも描けばなんとか自分として存在できるような感じ。小説家が真っ白の紙に登場人物の声が思考する前に文字として顕れるように、その日一日をその日に感じたまま描く。

余分なものを身につけるのをやめて、昼間の電車から眺める青い空と色彩の重なり合う雲がなんともきれいだった。